Q. 呼吸が浅い原因は何ですか?
A. デスクワークによる猫背・巻き肩が続くと、胸郭(肋骨のかご)が閉じて横隔膜が動きにくくなり、物理的に息を吸い込むスペースが狭くなります。骨格の土台を整えることで、呼吸の深さが変わりやすくなります。

「呼吸が浅い」と感じる30代デスクワーク女性の共通点
当サロンには、肩こりや猫背のご相談で来店されたお客様から「そういえば、最近呼吸が浅い気がする」というお話をうかがうことがよくあります。ご相談の入口は肩こりや姿勢でも、お話を進めると、こんな感覚をお持ちの方が多いのです。
- 息を吸っても胸の上の方までしか入ってこない感じがする
- 仕事に集中していると、ふと「あ、息止まってた」と気づく
- 夕方になるとため息が増え、自分でも疲れているのがわかる
- 寝てもスッキリしない、朝から体がだるい
- 緊張しやすい、イライラが続く、寝つきが浅い
こうした状態は「気のせい」ではなく、姿勢の積み重ねが体に出ているサインです。厚生労働省の令和4年(2022年)国民生活基礎調査でも、女性の有訴者(自覚症状のある人)の上位には「肩こり」「腰痛」が並び、特に働く世代の女性で慢性化しやすい傾向が示されています(出典:厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査の概況」)。肩こりや猫背は、呼吸の深さとも切り離せない関係にあります。

猫背になると、なぜ呼吸が浅くなるのか
呼吸は「肺がふくらむ」のではなく、横隔膜(みぞおちの奥にあるドーム状の筋肉)と肋骨の動きによって、胸の中のスペースが広がることで成り立ちます。デスクワークで前のめりになり、肩が内側に巻き込み、骨盤が後ろに倒れた姿勢が続くと、次のような変化が起こります。
- 胸郭(肋骨のかご)が閉じる:肋骨同士のすき間が狭まり、ふくらむ余地が減ります
- 横隔膜が下がりにくくなる:骨盤が倒れて内臓の位置が変わると、横隔膜の動きが小さくなります
- 背骨のしなりが失われる:胸椎が丸まったまま固まると、息を吸ったときに背中側がふくらみません
- 首・肩の補助筋が頑張りすぎる:本来は補助役の首肩の筋肉で呼吸しようとして、慢性的なこりにつながります
つまり「呼吸が浅い」と感じる根本には、息を吸い込むスペースが物理的に狭くなっているという構造の問題があるのです。世界保健機関(WHO)も、長時間の座位行動が筋骨格系の不調や全身の不調リスクに関わることを繰り返し指摘しており、1日の座っている時間を短く区切る重要性が示されています(出典:WHO「身体活動・座位行動ガイドライン 2020」)。デスクワーク中心の30代女性にとって、呼吸の浅さは決して特別な悩みではなく、姿勢からくる構造的な変化の表れと言えます。
深呼吸トレーニングや一時的なリラックスだけでは戻りやすい理由
「呼吸が浅い」と感じたとき、ヨガや深呼吸の練習に取り組まれる方は多いです。意識して胸を開き、ゆっくり息を吐く時間はとても大切で、自律神経のバランスを整えるサポートになります。一方で、「やっている間は気持ちいいけれど、デスクに戻ると元の呼吸に戻ってしまう」という声もよく聞きます。
理由はシンプルです。胸郭・背骨・骨盤という土台が硬く閉じたままだと、無意識の状態に戻った瞬間、体は再び息の吸いにくい姿勢に戻ってしまうからです。表面の筋肉だけをほぐしても、骨格の位置や骨膜(骨の表面を覆う膜)の硬さが変わらなければ、深い呼吸の習慣は定着しにくいのです。
「もみほぐしを受けた直後は呼吸がラクなのに、3日もすれば戻ってしまう」――こうした体感は、土台が変わらないままその場の筋肉だけが緩んだ結果と考えられます。
骨膜リリースで「呼吸が入るスペース」から整える
ReLUMIの骨膜リリース(骨と筋肉の境目をやさしくリリースする独自の手技)は、表面の筋肉ではなく、骨の表面を覆う骨膜の硬さにアプローチします。胸郭まわり・背骨・骨盤を骨格の位置から整えることで、息を吸い込めるスペースそのものを広げる視点です。
- 胸郭の開きを取り戻す:肋骨と肋骨のすき間がふくらむゆとりを取り戻します
- 骨盤を立てて横隔膜が下がるスペースを確保:呼吸の主役である横隔膜が動きやすくなります
- 背骨のしなりを引き出す:吸ったときに背中側までふくらむ感覚が戻ってきます
- 首・肩の補助筋の頑張りすぎをリセット:肩こりと浅い呼吸を一緒にケアします
施術を受けられた方からは「久しぶりに大きく息が吸えた」「胸の中が広くなった感じがする」というお声をいただきます。これは気持ちの変化ではなく、胸郭の動きが変わったことによる体感の変化です。
施術を受けた方の声
「事務職で1日中PCに向かっていて、肩こりとため息の多さが気になっていました。マッサージに通っても3日と持たず、深呼吸の練習も続きませんでした。骨膜整体を受けたあと、施術台から起き上がった瞬間に『あれ、息が深い』とびっくりしました。胸の上だけじゃなく、お腹と背中まで空気が入ってくる感じです。仕事中もため息が減ってきました。」
— 30代・事務職

デスクでできる30秒「胸郭ひらき」セルフケア
ご来店までの間、毎日のデスクで取り入れていただきたいセルフケアをご紹介します。1セット30秒、休憩のたびに行うのが目安です。
- 椅子に浅く座り、両手を後ろで組みます(手が届かない方はタオルを持ってもOK)
- 息を吸いながら胸を前に出すように肩甲骨を寄せ、目線を斜め上に向けます
- 吐きながら胸の前面が開いた感覚をキープし、肩の力を抜きます
- このまま自然な呼吸を3回繰り返します(10〜15秒)
- ゆっくり手をほどき、深く息を1回吸って終了です
大切なのは、強く反らすことではなく、胸の前のすき間が広がる感覚を体に思い出させることです。これはあくまで一時的なセルフケアですが、続けるほど「無意識の呼吸が変わってきた」とおっしゃる方が多いケアです。土台から変えたいときは、骨盤・胸郭からの整体ケアと組み合わせていただくのがおすすめです。
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