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Q: 骨盤底筋トレーニングを続けても変わらないのはなぜですか?

A: 骨盤底筋は、お腹の中の空間を下から支える「床」にあたる筋肉の集まりです。この床は、天井にあたる横隔膜と向かい合って働いています。呼吸で天井が動かないまま床だけを締める練習をしても、連動が戻らないため、締めているあいだだけの変化で終わりやすくなります。この記事では、骨盤底筋トレーニングとは何か、効果として挙がるものと変わりにくいもの、続かない3つのつまずきをお伝えします。あわせて、締めても戻るときに見ている呼吸と腹圧の仕組み、デスクワークで働きが止まる3つの場面、病院へ先にご相談いただきたい3つのサインもまとめています。

骨盤底筋トレーニング|仰向けの状態で骨盤まわりに手を当てる整体の施術シーン - 美容整体ReLUMI天王寺

この記事のポイント:

  • 骨盤底筋はお腹の空間の「床」で、天井にあたる横隔膜と向かい合って働いています
  • 締める感覚や呼吸の深さは変わりやすく、日中の座り方が同じなら負担も同じだけ戻ります
  • 続かない理由は3つ。場所が確かめられない、息を止める、目印がない、の3つです
  • 意識的な練習より、1日2万回前後の呼吸のほうが回数の多い練習になっています
  • 尿もれが生活に差し支える・強い痛みが続く・産後の重さが続く、この3つは病院が先です

この記事の目次

  1. 骨盤底筋トレーニングとは何ですか?床と天井の関係から整理します
  2. 骨盤底筋トレーニングの効果として挙がるものと、変わりにくいもの
  3. 骨盤底筋トレーニングが続かないのはなぜですか?よくある3つのつまずき
  4. 骨盤底筋だけを締めても戻るのはなぜですか?
  5. デスクワークの座り方で骨盤底筋の働きが止まる3つの場面
  6. 病院へ先にご相談いただきたいのはどんなときですか?
  7. 当店の現場視点|骨盤底筋に意識を向ける前に確かめている3か所
  8. 天王寺・阿倍野の現場で増えている、骨盤底筋のご相談3つの入口
  9. ご予約・ご相談の窓口とアクセス|ReLUMI天王寺院の料金・所要時間
  10. よくある質問
  11. まとめ|骨盤底筋トレーニングと、見直す順番
  12. 関連記事

骨盤底筋トレーニングとは何ですか?床と天井の関係から整理します

骨盤底筋トレーニングとは、骨盤の底にハンモックのように張っている筋肉の集まり(骨盤底筋群)を、意識して締める・ゆるめる練習の総称です。骨盤底筋群は、前の恥骨から後ろの尾骨、左右の坐骨のあいだに張っていて、内臓を下から受け止める床の役割をしています。

ここで一度、床だけを見るのをやめてみます。お腹の中の空間は、四方を筋肉で囲まれています。天井が横隔膜、床が骨盤底筋群、前と横が腹横筋、後ろが多裂筋です。この4つがひとつの筒をつくり、内側の圧(腹圧)を分かち合って姿勢を支えています。骨盤底筋は、この筒の床にあたる部分にすぎません。

筒である以上、床は天井の動きから切り離せません。ところが、ご自宅でできる練習として紹介されるのは床の締め方だけ、という場合が多くあります。ここが、手応えの出かたを分ける最初の分かれ道になります。

なお、姿勢は英語でposture(ポスチャー)と書かれます。日本語の「姿勢」が形を指すのに対して、postureは「体の構え方・置かれ方」に近い言葉として使われます。骨盤底筋の話も、形を作る話ではなく、体をどう構えているかの話に近いものです。

骨盤底筋トレーニングの効果として挙がるものと、変わりにくいもの

骨盤底筋トレーニングの効果として挙がるものと、変わりにくいもののイラスト - 美容整体ReLUMI天王寺

ご相談をうかがっていると、変わりやすいところと変わりにくいところが、わりにはっきり分かれます。範囲を分けて考えていただくと、続ける負担が軽くなります。

変わりやすいところは、締める場所の感覚、下腹の力の入れ方、息を吸ったときに入る量、座ったときの安定感です。いずれも、感じ方としてご自分で確かめられるものです。

変わりにくいところは、骨盤の傾きそのもの、肋骨の広がり方、股関節の硬さです。ここは、日中の座り方や立ち方といった条件に引っ張られます。練習の時間より、残りの時間のほうが圧倒的に長いためです。

そしてもうひとつ、数字でお伝えしておきたいことがあります。一般社団法人日本排尿機能学会は2023年に全国調査(JaCS 2023)を実施しました。

この調査(World Journal of Urology に2025年8月4日公開)では、20歳以上の女性3,088人の回答を、症状のあり方で3つのグループに分けています。軽症・無症状のグループが53%、中等症のグループが40%、症状の重いグループが7%でした。そして、症状のもっとも重いグループでも、病院を受診した割合は11.8%にとどまっていました。多くの方が、相談しないままご自分で続けておられる、という背景がここにあります。

骨盤底筋トレーニングが続かないのはなぜですか?よくある3つのつまずき

続かない理由を、意志の強さの話にしないでいただきたいと思っています。ご相談でうかがうつまずきは、次の3つにほぼ収まります。

  1. 締めている場所が合っているかを、ご自分で確かめられない — お尻や内ももに力が入ってしまい、肝心の床が動いていない形になりがちです。外から見えない場所なので、合図がありません
  2. 締めるときに息を止めてしまう — 息を止めると天井にあたる横隔膜が固定され、床と天井が向かい合って動く関係が消えます。力は入っているのに、連動は起きていない状態です
  3. 手応えが出るまでの目印がない — 回数の目標だけがあって、何を目印に進んでいるのかがわからないと、続ける理由が薄くなります

2つ目の「息を止めてしまう」は、胸まわりの形とも関係します。巻き肩とは、肩が前に入って胸が閉じた状態を指す言い方です。この形のままだと息を吸ったときに入る量が減り、もともと浅い呼吸をさらに止めてしまいやすくなります。呼吸そのものが気になる方は、呼吸が浅い原因と深呼吸で整わない3つの理由もあわせてご覧ください。

骨盤底筋だけを締めても戻るのはなぜですか?

骨盤底筋と横隔膜は、ひとつの筒の床と天井の関係にあります。息を吸うと天井の横隔膜が下がり、床の骨盤底筋はわずかに下へ伸ばされます。息を吐くと横隔膜が戻り、床は自然に引き上がります。この上下動は、意識しなくても呼吸のたびに起きています。

人の呼吸は、1日におよそ2万回前後といわれています。つまり、いちばん回数の多い「骨盤底筋の練習」は、呼吸そのものです。胸が閉じて呼吸が浅いままだと、この練習が1日中お休みの状態になります。そこへ1日数十回の意識的な練習を足しても、残りの時間の条件が同じであれば、戻る力のほうが大きくなります。

首の不調で「ストレートネック用枕」を探された経験のある方なら、この感覚に心当たりがあるかもしれません。道具を替えた直後は変わった気がしても、日中の過ごし方が同じであれば、数日で元に戻っていく。骨盤底筋も順番は同じです。床を締める前に、天井が動く条件を先に整えます。

ここで申し上げたいのは、骨盤底筋トレーニングに意味がない、ということではありません。順番の話です。天井が動くようになってから同じ練習をすると、締まる感覚がはっきりしてきた、というお声をいただくことが増えます。

※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。

デスクワークの座り方で骨盤底筋の働きが止まる3つの場面

デスクワークの座り方で骨盤底筋の働きが止まる3つの場面のイラスト - 美容整体ReLUMI天王寺

床と天井の連動が止まりやすい場面は、お仕事の時間に集中しています。ご相談でよく出てくるのは次の3つです。

  1. 浅く腰かけて背もたれに寄りかかる — 骨盤が後ろへ倒れ、床にあたる骨盤底筋が引き伸ばされたまま固定されます。座面に当たっているのは坐骨ではなく尾骨に近い場所になります
  2. 足を組む — 左右で骨盤の高さが変わり、床の張り方にも左右差が出ます。組む側がいつも同じ方であれば、差は毎日少しずつ積み上がります
  3. 画面が低く、頭が前に出る — 胸が閉じて肋骨が下がり、天井にあたる横隔膜が動ける幅が狭くなります。ここが、呼吸が浅くなる入口です

厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、作業時間の区切りが示されています。一連続作業時間は1時間を超えないようにし、次の連続作業までのあいだに10〜15分の作業休止時間を設けることが望ましいとされています。この区切りは、目や肩のためだけのものではありません。座り続けて固定された筒を、いったんほどく時間でもあります。

座り続ける負担が体のどこに出ているかは、統計にも表れています。厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、女性の有訴者率(人口千対)は1位が腰痛で111.9、2位が肩こりで105.4でした。腰と肩は、ちょうど筒の後ろ側と上側にあたる場所です。

病院へ先にご相談いただきたいのはどんなときですか?

整体は病院の代わりではありません。次の3つにあてはまるときは、順番として病院へのご相談が先になります。

  1. 尿もれや近すぎるトイレの回数が、お仕事や外出に差し支えている — 泌尿器科・女性泌尿器科が窓口です。ご自分で練習を続ける前に、状態を確かめていただくほうが遠回りになりません
  2. 下腹部や骨盤まわりに強い痛みが続いている — 姿勢のクセとは別の背景が隠れている場合があります
  3. 出産のあとで、下へ落ちるような重さや張り出す感じが続いている — 産婦人科へご相談ください。産後の時期や経過によって、避けたほうがよい動きがあります

先ほどの JaCS 2023 の数字のとおり、症状の重いグループでも受診された割合は11.8%でした。言い出しにくさがそのまま数字に出ている、と私たちは受け止めています。窓口を分けて使っていただくこと自体が、体への負担を減らします。

当店の現場視点|骨盤底筋に意識を向ける前に確かめている3か所

当店では、骨盤底筋そのものに意識を向けていただく前に、天井と土台の条件を3か所確かめています。外から確かめられる場所だけを選んでいます。

  1. 肋骨の下のふち — 息を吸ったときに、横へ広がるか。前にふくらむだけで横が動かない場合、天井が下がりきっていません
  2. 座ったときの坐骨の当たり方 — 左右が同じように座面へ当たるか。片側だけ強く当たるときは、床の張り方にも左右差が出ています
  3. 股関節の動く範囲 — 内もものこわばりが強いと、骨盤の底が引っ張られて動ける幅が狭くなります

施術では、骨膜リリース(骨と筋肉の境目にアプローチする手技)を提供しています。肋骨まわり・骨盤まわり・股関節まわりに順番にアプローチし、そのうえでもう一度、座り方と呼吸を一緒に確かめます。骨盤の傾きが気になっている方は、骨盤の歪みがわかる3つのセルフチェックをご自宅でお試しいただけます。

天王寺・阿倍野の現場で増えている、骨盤底筋のご相談3つの入口

天王寺・阿倍野の現場で増えている、骨盤底筋のご相談3つの入口のイラスト - 美容整体ReLUMI天王寺

天王寺・阿倍野エリアでお受けするご相談を振り返ると、骨盤底筋という言葉にたどり着かれる入口は、だいたい3つに分かれます。

  1. 下腹の出かたが気になって調べられた流れ — 腹筋を増やしても形が変わらず、検索の途中で骨盤底筋という言葉に出会われた、という入口です
  2. 産後しばらくして、お仕事に戻られた頃 — 通勤と座り時間が戻ったタイミングで、以前と違う感覚に気づかれる方が多くいらっしゃいます
  3. ピラティスやヨガを始められた頃 — レッスンで言葉として聞き、どこを指しているのかを確かめたくてご相談いただく流れです

1つ目の入口でお越しになる方には、下腹ぽっこりが腹筋を増やしても変わらない3つの理由もあわせてご覧いただいています。筒の床と天井という同じ見方で書いています。

ご予約・ご相談の窓口とアクセス|ReLUMI天王寺院の料金・所要時間

窓口は2つに分けています。ご予約はWEB予約画面から、施術内容のご質問・ご相談は公式LINEからです。LINEでのご予約は承っていないので、空き状況の確認と日時の確定はWEB予約画面でお願いしています。「産後なのですが受けてよいか」「病院へ行くほどではないが相談してよいか」といったご質問は、ご来店前にLINEでお送りいただいて差し支えありません。

美容整体ReLUMI天王寺院は、大阪市阿倍野区のアポロビル7F、天王寺駅から徒歩3分の場所にあります。初回体験は3,300円(税込)で、所要時間は全体で60〜90分です。営業時間は10:00〜19:00です。

  1. カウンセリング(約20〜30分) — 座っている時間、画面の高さ、足を組む側、これまで試してこられた練習の経緯をうかがいます
  2. 姿勢の確認 — 立ち姿と座り姿を写真で撮り、骨盤の向き・肋骨の広がり・坐骨の当たり方を一緒に確かめます
  3. 施術(姿勢確認と合わせて約30分) — 骨膜リリースで、肋骨まわり・骨盤まわり・股関節まわりにアプローチします
  4. 施術後の確認とご説明 — もう一度座り姿を確かめ、翌日から外していただくクセを1つだけお伝えします

感じ方には個人差があるため、私たちから変化を無理にお伝えすることはしていません。次回のご予約を当日に決めていただく必要もありません。

料金の詳細はメニュー・料金、来店の流れは初めての方へ、店舗の情報は店舗情報、駐車場は駐車場のご案内でご確認いただけます。

よくある質問

Q: 骨盤底筋トレーニングとは何ですか?

A: 骨盤底筋トレーニングとは、骨盤の底にハンモックのように張っている筋肉の集まり(骨盤底筋群)を、意識して締める・ゆるめる練習の総称です。骨盤底筋群は、恥骨から尾骨、左右の坐骨のあいだに張っていて、内臓を下から受け止める床の役割をしています。この床は単独で働いているわけではありません。お腹の中の空間を、天井にあたる横隔膜、前と横にあたる腹横筋、後ろにあたる多裂筋とともに四方から囲んでいます。つまり骨盤底筋は、呼吸で上下する天井と向かい合って働いている床です。締める練習だけを切り出しても、天井側が動いていなければ連動が戻りにくく、締めているあいだだけの変化で終わりやすくなります。

Q: 骨盤底筋トレーニングが続かないのはなぜですか?

A: ご相談でうかがうつまずきは、大きく3つに分かれます。1つ目は、締めている場所が合っているかをご自分で確かめられないことです。お尻や内ももに力が入ってしまい、肝心の床が動いていない形になりがちです。2つ目は、締めるときに息を止めてしまうことです。息を止めると天井にあたる横隔膜が固定され、床と天井が向かい合って動く関係が消えてしまいます。3つ目は、手応えが出るまでの道のりが見えないことです。回数の目標だけがあって、何を目印に進んでいるのかがわからないと、続ける理由が薄くなります。この3つは、どれも意志の強さの話ではありません。

Q: 骨盤底筋だけを締めても戻るのはなぜですか?

A: 骨盤底筋と横隔膜は、ひとつの筒の床と天井の関係にあります。息を吸うと天井の横隔膜が下がり、床の骨盤底筋はわずかに下へ伸ばされます。息を吐くと横隔膜が戻り、床は自然に引き上がります。人の呼吸は1日におよそ2万回前後といわれており、この上下動こそが、いちばん回数の多い練習になっています。胸が閉じて呼吸が浅いままだと、この練習が1日中お休みの状態になります。1日に数十回の意識的な練習を足しても、残りの時間の条件が同じであれば、戻る力のほうが大きくなります。順番としては、床を締める前に、天井が動く条件を先に整えます。

Q: 病院へ先にご相談いただきたいのはどんなときですか?

A: 次の3つにあてはまるときは、整体より先に病院へご相談ください。1つ目は、尿もれや近すぎるトイレの回数が、お仕事や外出に差し支えているときです。泌尿器科や女性泌尿器科が窓口になります。2つ目は、下腹部や骨盤まわりに強い痛みが続いているときです。3つ目は、出産のあとで、下に落ちるような重さや張り出す感じが続いているときです。この場合は産婦人科へご相談ください。一般社団法人日本排尿機能学会が2023年に実施した全国調査(JaCS 2023)では、20歳以上の女性3,088人を調査しています。そのうち、症状がもっとも重いグループでも、病院を受診した割合は11.8%にとどまっていました。おひとりで抱えずに、窓口を使い分けていただければと思います。

Q: 骨盤底筋トレーニングは、どのくらい続ければよいですか?

A: 期間を決めてお伝えすることはしていません。感じ方には個人差があり、お仕事の環境や座っている時間によって条件が変わるためです。そのかわりに、回数ではない目印を2つお持ちいただくことをおすすめしています。1つは、息を吸ったときに肋骨の下のふちが横へ広がるかどうかです。もう1つは、座ったときに左右の坐骨が同じように座面へ当たるかどうかです。この2つが変わらないまま回数だけを積んでも、手応えは出にくくなります。逆にこの2つが変わってくると、同じ練習でも締まる感覚がはっきりしてきた、というお声をいただくことが増えます。

※個人の感想であり、効果・効能を保証するものではありません。

まとめ|骨盤底筋トレーニングと、見直す順番

骨盤底筋の練習を続けても手応えが出ない方へ。締める前に確かめる場所がどこかを、一緒に見てみませんか

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