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TL;DR — 肩こりが戻る理由は、ほとんどが「肩そのもの」ではなく肩の位置を決めている土台の側にあります。肩甲骨は胸郭(肋骨のかご)の上を滑り、その胸郭は骨盤の上に乗っています。土台が同じままなら、表面をゆるめても日常のあいだに引き戻されます。この記事では、30〜40代のデスクワーク女性から実際によくいただく8つのご質問に、構造の視点でお答えします。順番は、胸郭と骨盤 → 肩甲骨 → 肩の表面。この順で見ていくと、これまで手応えのなかったケアの位置づけも変わってきます。

Q: マッサージやストレッチをしても、肩こりがすぐ戻ってしまうのはなぜですか?

A: 肩の表面の筋肉がゆるんでも、肩の位置を決めている胸郭と骨盤が同じままだからです。肩甲骨は胸郭の上を滑るように動き、その胸郭は骨盤の上に乗っています。土台が変わらないかぎり、肩は施術後も同じ場所へ引き戻されます。天王寺駅徒歩3分の美容整体ReLUMIでは、骨膜リリース(骨と筋肉の境目にアプローチする独自手技)で、肩ではなく土台の側から整えています。

天王寺の骨膜リリース施術|肩こりの土台となる肩甲骨まわりを整える整体の施術風景
この記事のポイント:マッサージに行った翌日にはもう重い。ストレッチも続けたけれど変わらない。こるのはいつも右側だけ。枕も何個か試した。ひとつずつ手を打ってきた方ほど「結局、何から見直せばいいのか」がわからなくなりがちです。ここでは施術の現場で実際に多いご質問を8つに絞り、原因と仕組みの話、ケアと通い方の話に分けてお答えします。

はじめに|肩こりが「戻る」いちばん多い理由

最初に、8つのご質問すべての土台になる考え方をお伝えします。肩こりは、肩で起きていて、肩で作られてはいません。肩甲骨は背中に浮いた骨で、胸郭(肋骨のかご)の上を滑るように動き、その胸郭は骨盤の上に乗っています。肩の位置は、下から順に積み上がった結果として決まっています。

ここを飛ばして肩だけをゆるめると、その日は軽くなっても翌朝には同じ位置へ戻ります。手応えが続かないのは、ケアの強さが足りないからではなく、順番が逆になっているからです。仕組みそのものは肩こりが起こる仕組みへ。

参考データ①:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」によると、女性の有訴者率(自覚症状のある人の割合)は腰痛が1位で人口千対111.9人、肩こりが2位で105.4人。なお、症状を問わない女性の有訴者率総数は30〜39歳で230.4人、40〜49歳で257.3人と年代が上がるにつれて増えており、腰痛・肩こりに限っても同様の傾向がうかがえます。(出典:厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況」 2026年8月閲覧)

参考データ②:頭の重さも見逃せません。成人の頭は体重のおよそ8〜10%とされ、体重50kgの方でおよそ4〜5kgです。首がまっすぐ支えているあいだは骨で受け止められますが、前へ傾くほど筋肉で吊る割合が増えます。Hansrajの計測では、首を前へ傾けたときに頸椎にかかる負荷は15度でおよそ12kg、30度でおよそ18kg、45度でおよそ22kg、60度でおよそ27kgと報告されています。(出典:Hansraj KK, Surgical Technology International, 2014 2026年8月閲覧)

何をしても戻る肩こりを、土台の側から見直したい方はご相談ください

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原因と仕組みについての4つのご質問

Q1. 肩こりの原因はデスクワークだけですか?

A. デスクワークは大きな要素ですが、それだけではありません。肩こりは「頭をどの位置で支えているか」で負担が決まります。上でお伝えしたとおり、首が前へ傾くほど筋肉で吊る割合が増えていきます。

そして頭が前に出る背景には、骨盤の傾き・胸郭の硬さ・呼吸の浅さが重なっています。骨盤が後ろへ倒れて座ると背中は丸まり、その上で頭だけが前を向こうとするため、首の付け根に負担が集中します。机や椅子だけでは足りないのはこのためです。環境面はモニター・座面・肘の3点で変わるデスク環境へ。

Q2. マッサージを受けた翌日には戻ってしまうのはなぜですか?

A. 肩の表面の筋肉がゆるんでも、肩の位置を決めている土台が同じままだからです。胸郭が硬く、骨盤が後ろへ倒れたまま座る時間が続けば、肩は施術後も同じ場所へ引き戻されます。

数時間から翌日で戻るという体感は、施術が届いていないというより、戻す力のほうが日常側に多く残っている状態だとお考えください。同じことはもみほぐしを続けても翌日に戻る腰でも起きています。翌日にだるさが強く出る方は揉み返しを繰り返す理由もご覧ください。

Q3. ストレッチを続けても変わりません。意味がないのでしょうか?

A. 意味がないのではなく、順番の問題であることがほとんどです。肩を回すストレッチは、肩甲骨が動ける前提があってはじめて届きます。胸の前側が縮んだままだと、肩甲骨は外へ開いた位置から動くしかなく、狭い範囲のなかで回すことになります。

おすすめしている順番は、①胸の前と脇の下をひらく ②肩甲骨を背骨側へ寄せる ③そのあとで肩を回すの3段階です。同じ5分でも、残り方がはっきり変わります。くわしくはストレッチしても肩こりが変わらない理由でお伝えしています。

Q4. 片側だけこるのは、体の歪みですか?

A. 左右差そのものは珍しいものではありません。利き手・利き足がある以上、人の体は完全な左右対称ではないためです。気にしていただきたいのは差の有無ではなく、差が固定されて動きの範囲が狭くなっているかどうかです。

確かめ方はかんたんで、①マウスを操作する側 ②かばんをかける側 ③立つときに体重を預ける側、の3つを思い浮かべてみてください。この3つが同じ側に重なっている方は、こる側と一致していることがよくあります。右側だけの方は右肩だけが凝る3つの関係、左右差を全身で見たい方は左右差が戻りやすい理由へ。

肩甲骨と胸郭の連動を確かめる整体の施術風景|天王寺の美容整体ReLUMIの肩こりへのアプローチ
肩の位置は、胸郭と骨盤の上に積み上がった結果として決まります

ケアと通い方についての4つのご質問

Q5. 肩こりから頭痛や吐き気が出ることはありますか?

A. 首や肩の張りが強いときに、頭の重さやだるさを一緒に感じる方は少なくありません。日本整形外科学会も、肩こりを首すじから肩・背中にかけての張りやこりの総称とし、姿勢や腕の使い方の影響を受けると説明しています。(出典:公益社団法人 日本整形外科学会「肩こり」 2026年8月閲覧)

ただし、頭痛や吐き気は体の中で起きているさまざまなことのサインでもあります。急に強く出た、これまでと質が違うという場合は、整体より先に整形外科や内科の窓口へご相談ください。私たちは体の状態を見立てる立場ではないため、この線引きははっきりお伝えしています。姿勢と結びつくタイプかどうかを確かめたい方は頭痛のタイプ別セルフチェック肩こりと吐き気の関係もご覧ください。

Q6. 整体・整骨院・もみほぐしは、肩こりに対して何が違いますか?

A. 目的と対象が違います。整骨院はけがに対する保険の枠組みが中心で、姿勢や見た目の変化はもともとの目的に入っていません。もみほぐしは表層の筋肉をゆるめて、その時間を心地よく過ごすためのものです。美容整体は、姿勢そのものを組み立て直して、戻りにくい状態をつくることを目的にしています。

どれが優れているという話ではなく、いま必要なものがどれかという選び方になります。3つの違いは美容整体・整骨院・もみほぐしの違い、当院が自費の整体を選んだ経緯はこちらへ。

Q7. 何回くらい通えば変化を感じますか?

A. 1回目で肩の高さや腕の上げやすさの変化を感じられる方が多くいらっしゃいます。ただ、その状態が続くかどうかは別の話です。体は長く続けた姿勢を「いつもの位置」として覚えているため、はじめのうちは整えても日常のあいだに戻ります。

この覚え直しの期間は、はじめの数回を短い間隔にし、変化が残る時間が延びてきたら間隔を空けていく形が目安です。回数を先に決めるより、戻るまでの時間が延びているかを確認していく進め方をおすすめしています。段階と頻度の考え方は整体は何回通えば変わる?へ。

Q8. 枕を変えれば朝の肩こりは変わりますか?

A. 枕は結果を左右する要素のひとつですが、最初に変える場所としては優先度が下がります。日中に胸の前側が縮んで肩が前へ入った状態のまま横になると、どの高さの枕でも首の後ろが張った姿勢に落ち着いてしまうためです。

枕を何個も試して変わらなかった方は、寝具ではなく日中の肩の位置のほうに原因が残っています。夜間や寝起きに強く出る方は夜中に肩や首が痛くて目が覚める理由寝起きの肩こりと寝姿勢リセットもご覧ください。

現場で多い、3つの失敗パターン

ご質問をいただく背景には、共通したつまずき方があります。ご自身に当てはまるものがないか、確かめてみてください。

参考データ③:作業時間の区切り方にも目安があります。厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(令和元年7月12日 基発0712第3号、令和3年12月一部改正)では、一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までに10〜15分の作業休止時間を設け、連続作業時間内にも1〜2回の小休止を入れることが示されています。まとめて長く休むより、細かく区切るほうが体には合っています。(出典:厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」 2026年8月閲覧)

整体より先に、窓口へのご相談をおすすめする場合

肩や首の張りのすべてが、姿勢や日常のクセで説明できるわけではありません。次のようなサインがある場合は、整体より先に整形外科の窓口へご相談ください。

私たちは体の状態を見立てる立場ではありません。だからこそ、この線引きははっきりお伝えしています。当サロンでも、こうしたサインが確認できた場合は施術をお受けせず、専門の窓口をご案内しています。

当院の臨床ノート: 柔道整復師(国家資格)として整骨院で4年間、肩や首の張りを抱えた方々を見てきました。そこで強く感じたのは、同じ「肩がこる」でも、来られる時期によって手の届く範囲がまるで違うということです。30〜40代の段階では、胸郭と骨盤の動きが戻れば肩の位置も一緒に変わります。ところが年数が経ち、肩の可動範囲そのものが狭くなってからでは、まず動く範囲を取り戻すところから始めることになります。「もっと早く見ておけばよかった」と何度もうかがってきました。だから私たちは、つらさが大きくなる前の段階で土台を整えておくことを、いちばん大切にしています。
首の付け根から肩へつながる層を整える骨膜リリースの施術風景|天王寺の美容整体ReLUMI
肩の表面ではなく、肩の位置を決めている層から順に整えていきます

骨膜リリースが肩こりに向き合う仕組み

ここからお伝えするのは、前の項目に挙げたサインがない場合の、姿勢と体の使い方の話です。ReLUMIでは、骨膜リリースという独自手技で、肩甲骨・胸郭・骨盤の連動にアプローチしています。骨膜とは骨の表面を覆う膜のことで、ここに働きかけることで、筋肉の付着部まわりの硬さをゆるめ、肩甲骨が動ける範囲を引き出していきます。もみほぐしが肩の上の表層の筋肉を対象にするのに対し、骨膜リリースは体の土台からアプローチするのが特徴です。

8つのうち3つ以上「これは自分のことだ」と思われた方は、まず1回の施術で肩の高さと腕の上げやすさがどう変わるかを確かめてみてください。「今日は肩を回していない」とご自身で気づかれる方もいらっしゃいます。

8つのうち3つ以上あてはまった方、肩ではなく土台から見直しませんか?

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